「何でもいい」と言いますが・・・
今日も張り切ってお仕事。
お座布団の仕立て。
ふとん職人の“座布団”
お客様、注文時、
「生地は何でもいいよ」と。
「生地何でもいい」と言われると、
何十年も前の売れ残りの生地で作っちゃう布団屋さんもある。
シメシメって感じ。
「何でもいい」だから別に悪いことではないんですが・・・
でもそうすると、
座布団の納品時、お客様は、絶対に喜んでくれない。
せっかく“本多快眠堂”を選んでいただいて、
注文してくれたんだから、
「わ~、良い座布団になったねぇ」と喜んでもらいたいの。
そのために『仕事』してるんだし、
そのために『技術』磨いてきたんだ!
で、今回、
お客様は「何でもいい」と言いましたが、
「せっかくだから生地選んでくださいよ」と。
で、お選びになられたのが、
このカッコイイ生地。
ホントに「何でもいい」だったら、
間違いなくこの柄で作ってなかった。
やっぱり選んでもらって良かった。
が、しかし・・・・・
お客様の注文は「座布団4、5枚」と。言われた。
「まぁ、座布団5枚あったほうがいいから」
と言って5枚の注文を受けた。
お客様がお帰りになってから、
生地を裁つと、4枚分しかない!
母親と嫁が
「4、5枚って言ってたから、電話して4枚にしてもらう?」
なんて話してる。
オイオイ、
お客様、“5枚”、の予定してるんだから、『5枚』でしょ?
ウチの都合でお客様に迷惑かけちゃダメだよ。
「じゃあ、どうするの?」と嫁の問いに、
「また、仕入れる!」と。
『数十センチ、ほんの数十センチ生地が足りないだけで、
また、何十メーターもの生地買うのか?』
というような顔でしたが、
「またこの生地を気に入ってくれるお客様来るよ」
となり至急仕入れました。
まだ座布団5枚完成しておりませんが、
お客様、喜んでくれるといいなぁ。