今日はお店は静か。

こんな日はせっせとお布団作り。
ふとん職人として頑張って働いています。

写真の布団は、『三河木綿生地』を使った敷布団。

三河縞がとってもステキ。

バンバン売れる商品ではありませんが、
すっごい良い感じの木綿ふとんに仕上がります。

こんな『木綿ふとん』が作れる職人って、本当に少ないの。

現実は、ほとんどのお店では、
工場に依頼してる。

工場も1枚仕立てていくら?みたいな仕事だから、
なるべく手間を省いて、短時間で適当に仕上げるの。

まぁ、工場だからそんなものなんですがね。

依頼している布団屋も、
「もう少し上手に作れんものか?」と悩んでいる。
でも文句を言ったら「もうやらない!」と言われるのも困るから、
「へんてこな布団」とわかっていても売っているのが現実。

一番かわいそうなのは、注文したお客様なんですがね。


以前やる気を出した布団屋さんが工場に、
「布団を作る技術を教えて下さい」と頼むと・・・

工場は・・・
「人に教えれるような技術な無い」と。


作ってる人も下手なのわかっている。。。

困ったものです。

ふとん職人の私としては、二つの想いがある。

一つは、
そんな変な布団売ったら店の信用にかかわるから、やめておけばいいのに。

という想い。


もう一つは、
どんな形であれ、他のお店でも木綿ふとんを扱っていただけなければ、
『木綿ふとん』というものがどんどん廃れてしまう。
私一人が頑張ってもたかが知れてる。
だから他のお店でもガンガン宣伝して。

という想い。


どちらかというと、後の想いのが強い。

とりあえず私にできることは、
本多快眠堂に“ご縁”をいただいたお客様の布団を
頑固に、愚直に、仕立てていきます。




何はともあれ、
皆さん、木綿ふとんを注文するときは、
「お店選び」に気を付けて下さいね。